Yoshimatsu Laboratory

PLD装置 (1号機: k-Pod)
自作、ただし基本パーツの多くはパスカルから調達。
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基板レーザ加熱 (>1300℃) 基板表面/裏面パイロメータ有
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到達真空度: < 6x10^-9 Torr (酸化物ターゲット導入時)
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ターゲット機構 (6個+クリア位置) ツイスト機構付
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VP製 30 KeV RHEED, KSA製 解析ソフト
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自作ロードロック機構 (サンプルx3, target x1)
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ICF152 パックマン (防着板回転6回)
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手動成膜 (*ターゲットはタッチパネル、マスクはリモコン、加熱は温度調節器によるPID制御と準自動化)
半導体レーザの極限集光による高温基板加熱
本装置では、半導体レーザを用いて基板を裏面加熱して成長温度を制御している。ランプ加熱(Tsub ≤ 850ºC)では不可能な高温環境での薄膜成長が可能である。半導体レーザによる加熱機構を持つPLD装置では基板温度の上限を1000ºCとしており、最適合成条件の探索も1000ºC以下に限定される。しかし、本装置ではレーザの極限集光と□5mm基板用のサンプルホルダを自作し、最高1300ºCまで安定した温度制御での薄膜合成を実現している。本機構の採用により、準安定な酸化チタンλ相Ti3O5の単結晶薄膜合成に世界で初めて成功(Cryst. Growth Des. (2022).)し、その構造と電子相転移を明らかにしてきた(Phys. Rev. Mater (2024).)。

(左) 半導体レーザの電流値と基板温度の関係。通常(Normal)の加熱方法と集光(focus)の加熱方法により温度上昇に大きな違いが見られ、集光加熱では~25 A出力で1300ºCに到達する。挿入写真は1300ºCに加熱された基板をviewportを通して見た様子。
(右) 通常(Normal)の加熱方法と集光(focus)の加熱方法の比較と使用するサンプルホルダの写真。
自作 Load Lock 機構
AVC製の中空ZステージとICFのT字管x2を用いて縦長のLoad Lockを形成し(図左)、サンプルバンク部分(図右)は自作している。バンクの上下動とトランスファーロッドの左右動でターゲットやサンプルをPLD-LL間で搬送することができる。LLの容積を小さくすることで、30分未満の真空引きでPLDへの搬送が可能な真空度(~10-7 Torr台)を実現し、高スループットの実験を行っている。
